小笠原と平泉が世界遺産になってしまった。
日本の場合、どうも「世界遺産」の意義を取り違えているようで、
「観光の売り文句になる!」というノリのように思います。
世界遺産に登録されたことで
森が荒れてしまった屋久島のように、
本来守るべき自然が、観光客のために
破壊の危機に面するという事態もあります。
とくに小笠原は貴重な生態系が認められた要因なんで、
これからは、島民以外の入島を制限すべきだと思います。
今は「おがさわら丸」でしか行けませんが、
それが関所になっていて、観光客が押し寄せるのを
結果的に防いでいます。
島民の人たちには苦労かけるでしょうが、
船の本数は現状維持のままとして、これ以上、
入島者を増やさない対策が必要かと思われます。
これから、開発も進み、船便も増えるでしょうし、
空港建設も行われる可能性もあります。
小笠原は、25時間にわたる長時間の船に耐えてたどりつく
「覚悟を決めて旅する場所」でもあるのです。
そして、その「覚悟を決めて旅立つ」というのも
小笠原の魅力なわけですから、
そんなに簡単にひょいひょい行けるようになったら、
それはそれでなんだか面白くないなぁと思います。
けど、それは旅人の勝手な意見なので、
島民の人にしてみれば、今の不便な状況を
改善してほしいんだと思いますが…。
父島は今でもリゾートアイランドになっていて、
これからさらに変わっていくと思いますが、
母島は今のまま、「はしっこ」の雰囲気が味わえる、
あの素朴な空気のまま残っていてほしいです。
さてさて。
全然話はかわりますが、小笠原で気になるのが南鳥島。
あそこも東京都小笠原村に属する島です。
今は一般人は上陸できませんが、
正真正銘、日本最東端なわけですから、
一般人も渡れるよう、観光開発を行ってほしい場所であります。
すでに空港はあり、YS-11で4時間らしいから、
小型ジェットなら2時間で到達可能かも?
おそらく見るものも何にもないとは思いますが。
行けるようになれば、ぜひ行ってみたい島の1つです。