大阪予備校(大予備)が廃校になるというニュースを読んだ。
少子化、大学に誰でも入れるようになる時代まであと少し。
そんな中、予備校経営が難しくなるのも事実。
大阪予備校の姉妹校である大阪北予備校(北予備)は、
私が1年間、いや、推薦入試で合格したので4月から11月までの
7ヶ月だけお世話になったところだ。
ワタクシは小中高と徒歩圏内だったので、初めて電車通学をした学校でもある。
浪人生のころは夕方までここで自習をして、夕方からは芸大受験のための
美術研究所に通う日々だった。
いろいろとつらかった時期をすごしただけに、大予備廃校のニュースは衝撃だった。
ここの予備校、「チューター」と言われるクラスごとに担任がいて、
遠足とか球技大会もあり、本来、周りのものはすべて敵と思わねばならない
受験生なのに、クラス(仲間)意識が生まれるというちょっと変わった予備校だった。
ワタクシが通っていた頃が全盛期だったようで、
入学式は大予備・北予備合同で大阪府立体育館を貸し切って行われた。
北予備は十三という場所だけあって、校舎の隣はラブホテルだし、
線路の向こうには風俗街があるし、勉強にはあんまりよろしくない
環境だったせいか、それ相応に刺激的だった。
授業をさぼって梅田まで歩いていき、映画を見て帰ったこともあった。
職員室に比較的出入りしやすい環境でもあったので、
チューターと延々人生について熱く語り合ったこともある。
しんどい時期ではあったけど、それなりに楽しかったのも事実。
もう一度予備校生をやるか、と言われるとそれはそれでイヤなんだけど。
大予備は廃校となるものの、北予備はまだ存続するそうだ。
予備校とはいえ、通学した学校が廃校になるのは寂しいので、
先にもあげたような特色を生かして、がんばっていってほしいものだ。