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阪急沿線住民の戯れ言


とある大阪の猛牛軍団
by sherpa_kl250
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個性を失う駅と鉄道

こんなまとめサイトを見つけました。

http://matome.naver.jp/odai/2141528632709042601

地方の駅舎が建替、取り壊しでどんどん姿を変えているという内容。
で、その建て替えたあとがひどく、合理性だけで構成され、
デザインも何も感じない味気ないものになっています。

これについては、ここで取り上げた駅舎だけでなく、
新幹線駅が新しく出来上がると、古い駅舎は壊されて、
お決まりのような「四角い箱」が出来上がります。

個性を出そうと頑張っている駅もありますが、
ほとんどが本当にセンスのない「四角い箱」だから困ったものです。

特に東北などは絶望的なくらいセンスが無い駅舎ばかりです。

駅舎を建て替える理由としては、
維持費の削減と税金の問題などがありますが、
それまで地域の顔として鎮座してきた駅舎を
いとも簡単に壊してもいいものかどうかと思います。

すでに沿線人口が数人もしくはゼロというような駅ならまだしも、
それなりに利用者のいる駅舎でも、建て替えられて味わいがなくなります。

街に顔がなくなるような感じです。

それらの駅は本当に個性がなく、
降り立つ旅行者絡みても、なんの印象にも残りません。
建て替えられて成功した由布院駅という前例もありますが、
多くは
「都会の何処かで見たことのあるような建物のダウンバージョン版」
という感じしかしないのです。

日本の鉄道というのは、なぜか画一的になろうとします。
効率を求めた結果なのでしょうが、それは国鉄時代から変わりません。

地方に行っても東京とおなじようなステンレスの
ロングシート車がやってきて、
代わり映えのしない駅舎の駅に到着する。
その個性の無さは本当に絶望的。

鉄道旅の面白さのひとつに、景色が徐々に変わっていくさまを
時間軸に沿って感じていくという点があるのに、
どこまでも画一的で実につまらない景色が続きます。

そして、その景色を見せないようにするためなのか、
地下鉄のような、これまた素っ気のないステンレスの
ロングシート車がやってきます。
どこの地方も東京みたいになりたいと思うがばかり、
下手な真似をして、文字通り「東京みたいなもの」を
各地に作り続けています。

そこにあった「東北の素朴さ」や地域の味というものを
すべて生産して、東京みたいなものを作り続けています。

これはいますぐ辞めるべきだと。

その地方の人がよく思っていない「田舎くささ」というものが、
東京にはない「個性」となり、それを武器にすることだって
できるはずです。いや、むしろ、そうしないと地方には未来が無いと思います。
街から離れて旅にでようというのは、
街にはないものを期待して出かけるはずです。
それが地方の人が一番嫌がる「田舎くささ」だと思うのです。

最近、鉄道の旅が全くおもしろくないのは、ドコへ行っても
個性のない、地方を感じさせないものばかりができ、
トンネルしか無い新幹線でヒョイっといけてしまうこと。
わざわざ「時間」をかけていくべき土地なのだろうかと思います。

変な話ですが、素朴な日本の車窓風景と鉄道旅の旅情を楽しみたいのであれば、
今なら台湾に行ったほうが、日本にいるより何倍も楽しい鉄道旅を味わえます。
新幹線で3時間かけて東北へ行くよりも、
ヒコーキで3時間の台湾へ飛んだほうが、
よっぽど魅力的で生きている街を体験できます。
異国の地であるというフィルタをかかっているとはいえ、
日本時代だけでなく、新しいものを取り入れている台湾の鉄道は、
日本よりもずっと面白く、
「古き日本」を感じられる楽しい鉄道旅を体験出来ます。

台湾は日本時代に作られた古い建物を大事に使っており、
それが「街の顔」であることを充分に理解しています。
しかし、日本はそれが全くできていません。

九州や中国地方などはそれに早くから気づいているようで、
古いものをあえて残すような思想にシフトしつつありますが、
北の方はまだまだそういう点に気づいてないように思います。

日本の場合、駅前の状況がすでに死に体になりつつあるので、
ある意味仕方ないのかもしれませんが、
あまりに没個性化した景色は旅の魅力を損なうだけなのです。
資金がないならないなりに、古いものを売り出すことだって
出来たはずなのに、それすら失った今、地方に何ができるのか。

地方は、もう一度それを考えるべきだと思います。

by sherpa_kl250 | 2014-11-23 22:33 | 戯れ言
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