某ウイルス対策ソフトのせいで、だいぶ混乱が生じているようです。
それにしても、ここまで大規模な不具合が出るとは。
ちょっとチェックすればわかるようなものなのに、きっとチェックをせずに
スルーでアップしちゃったんでしょうね。
でも、ソフトウェア開発の仕事をしている身にとって、これは対岸の火事ではありません。
ソフトウェアっちゅーもんは不思議なもので、不具合のないソフトを作るのは不可能なんですよね。
必ずなんらかの「バグ」と呼ばれる不具合が眠っています。
いってみれば欠陥があることを知りつつ商売をしているわけです。
ソフトウェア購入時に必ず「使用許諾」に同意を求められますが、その中には
「あんたには『使う権利』だけを販売したんであって、
それを使ってどんな不具合おきてもわしゃ知らんで〜」
と必ずかかれてます。当然、こんなぶっちゃけた口調ではありませんが。
もちろん、ある程度のチェックはします。ソフトの欠陥は、チェック時間をかければかけただけ
見つかります。なので、ある程度期間を区切って、その期間内に大きな問題が出なかったら
それで「OK」として発売するわけです。このチェックのことを「デバック」といいます。
コンピュータっていうのは、1つのことしかできません。プログラムにしたがって
「0」か「1」かを判断するだけです。自身で「危機管理」なんぞできるはずもなく、
そのやり方を人間がプログラムで指示しないとだめなわけです。
つまり、開発時にプログラマーがすべての「危機」を想定してプログラムを書かないと
だめなわけで、そんなもんすべて網羅できるはずありません。WINDOWSなんて何億人という
人が使うんですから、誰がどんな環境でどんな使い方をするかなんて
すべて想定できるわけありません。なんで、WINDOWSはやたら「バグ」が多いわけです。
あこぎな商売してますが、「バグがある」という点では、
誰もマイクロソフトを攻めることはできません。
欠陥がある。そういった覚悟の上でコンピュータを使いましょう。