アポロビルでの飲み会を終えた後、あべの橋をぶらぶらと。
近鉄とJRを結ぶ歩道橋から電車道と商店街を眺めると、
なんだか街に勢いがありません。
「天王寺から青空カラオケ消えて、このあたり寂しなったなぁ」
とツレの1人がつぶやいた。
確かにカラオケの無くなった天王寺公園に活気というか生気がない。
でも、青空カラオケの撤退とあべの橋は全く関係ないと思うんだけど…。
それはさておき、大学時代によく遊んでいたあべの橋商店街は
シャッターが閉まったままの店が多く、活気が全然ありません。
大学出てからまだ10年たってません。
大学時代に通っていたビリヤード場も、その帰りに立ち寄った喫茶店も、
愛用していた本屋さんも、よく遊んでいたゲーセンも、きれいさっぱりなくなってました。
あべの橋駅の裏にあったツタヤはオシャレなビルに移転し、
ツタヤのあった場所にはそこにはキレイで大きなビルが建ってました。
決してキレイな街ではなかったけれど、
下町独特の雑多なパワーと活気、そして不思議な雰囲気があったあべの橋。
キレイな街にはなりつつあるが、それと引き換えに、
雑多なパワーと活気がどんどん失せているような気がする。
それが電車道沿いの商店街の活気のなさにつながっているのだろう。
キレイにすれば人は集まるんだろうが、そこにはどこにでもある
ごくごく「普通の街」が出来上がるだけ。それまでそこにいた人たちは消え、
目新しさが消えてしまうと、キレイな街に集まってきた人も消えてしまう。
結局、覇気のない街並みだけが残ってしまう。
「再開発」の名のもと、巨大な商業施設をバンバン作ればそれでいいのだろうか。
あべのはあべのであって、梅田や心斎橋ではないはずだ。
あべのの持つ下町の雰囲気を上手く活かし、
小さいながらも「小粋な」お店を少しずつ増やしていくという再開発が行われていれば、
きっと、もっと魅力的な「21世紀のあべの橋」が出来ていただろうに。