最近の列車は空調設備が完備され、
窓が開く列車ってのはローカル線でも少なくなってきた。
ちょっと前までは普通列車は窓が開くのが当たり前だったのに、
今では窓が固定されていて開かないのが当たり前。
今回、花輪線や山田線、岩泉線の列車にはクーラーがついていなかった。
盛岡から花輪線の列車に乗り込んだとき、
運転士さん、車掌さんが必死になって全ての窓を開けてまわっていた。
でも、東北の山中を走る列車は、窓を開けていれば涼しい風が入ってくる。
風だけでなく、虫や葉っぱなども飛び込んでくる。
バイクで走っているかのごとく、自然の風を楽しめる。
海沿いの路線なら、波の音、潮の香りが楽しめる。
カタンカタンと軽く響くレールの音、うなるエンジン、ブレーキのきしむ音。
列車が走っているのを感じ取れる。
普段、生活でこの列車を使う人にはたまったもんじゃないだろうが、
こうして旅の途中で乗る分には、たまには冷房のない列車もいいものだ。
ただひとつ、意外な盲点が。
窓の開く列車は直射日光を浴びることになるので、日焼けします。