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阪急沿線住民の戯れ言


とある大阪の猛牛軍団
by sherpa_kl250
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山中の分岐駅:備後落合

旅ログの続き。

今回の旅では、備後西城〜備後落合間が土砂崩れのためバス代行。
バスはどんどん人里離れた山奥へ入って行く。
木次線の鉄橋をくぐり抜け、わずかに家が建ち並ぶ集落へ入る。
なぜそんなところで曲がる?
その先には山しかない、不思議な橋を渡ると、
そこが備後落合の駅でした。
山中の分岐駅:備後落合_e0050226_2341638.jpg

駅前には廃屋が数件。
「タクシー」の看板をあげているけど、呼び出し電話に受話器はなく、
人の気配のない廃墟のようなタクシー乗り場(乗り場跡?)。
やっているのかやっていないのか全くわからない美容室。
元旅館だったらしいちょっと大きめの民家。
橋を渡ったところにあるシャッターは閉まっていないけど、
まったく人の気配がなく、商品もほとんどない雑貨屋さん。
そして、ものすごく営業時間の短い簡易郵便局。
その前を激しく行き交う車。

人の営みがほとんどない備後落合駅。
駅舎は立派ですが、当然無人駅。
山中の分岐駅:備後落合_e0050226_23462822.jpg

ここで「奥出雲おろち号」を待つ。
列車の発車時刻まで1時間半。
道路からちょっと入った高台にある駅には
車の音もそれほど響いてこず、実に静か。
携帯も圏外。

駅で待つ人は皆、旅行者みたいで、
おそらく奥出雲おろち号を待っている人なのでしょう。
地元の人っぽい人は皆無でした。
山中の分岐駅:備後落合_e0050226_23512863.jpg

山中の、まわりには本当に何もない駅だが、
芸備線と木次線が合流する駅だけあって駅構内は広い。
1日わずかに10〜11本しか列車が来ないこの駅も、
かつては、駅員さんがいて、駅弁を売る売店があり、
ホームに立ち食いうどん屋さんがあったそうだ。
広島から山陰へ抜ける急行列車が多数運転されていて、
それなりににぎわっていたが、高速バスが発達すると
あっというまに廃止となり、駅も寂れてしまった、という訳だ。

静かな駅にスピーカーからの音声が鳴り響く。
奥出雲おろち号、15分遅れだそうだ。

時間になってもなかなか列車はこない。

本当にここに列車が来るのか?

もの凄く不安になる。

さびたレールが、カタンカタンと鳴り出した。

列車が近づいてきたのだ。

駅の警報がけたたましくなり出すと、
大きなエンジン音を響かせた奥出雲おろち号が顔を出した。
機関車DE15を最後尾につけた客車列車が、
ブレーキ音と「シューッ」とエアの抜ける音を
寂しかった駅に響き渡らせて停車する。
山中の分岐駅:備後落合_e0050226_011440.jpg

駅がにぎやかになり、お客さんが降りてくる。
一瞬の喧噪。

駅にいた人たちの全員が奥出雲おろち号に乗り込み、
到着から10分くらいで慌ただしく発車。
駅がだんだん遠ざかって行く。

列車を送り出したその駅のホームからは、
早々と人の気配が消えていた。

by sherpa_kl250 | 2006-10-20 00:06 | 旅ログ
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