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旅ログの続き。
今回の旅では、備後西城〜備後落合間が土砂崩れのためバス代行。 バスはどんどん人里離れた山奥へ入って行く。 木次線の鉄橋をくぐり抜け、わずかに家が建ち並ぶ集落へ入る。 なぜそんなところで曲がる? その先には山しかない、不思議な橋を渡ると、 そこが備後落合の駅でした。 駅前には廃屋が数件。 「タクシー」の看板をあげているけど、呼び出し電話に受話器はなく、 人の気配のない廃墟のようなタクシー乗り場(乗り場跡?)。 やっているのかやっていないのか全くわからない美容室。 元旅館だったらしいちょっと大きめの民家。 橋を渡ったところにあるシャッターは閉まっていないけど、 まったく人の気配がなく、商品もほとんどない雑貨屋さん。 そして、ものすごく営業時間の短い簡易郵便局。 その前を激しく行き交う車。 人の営みがほとんどない備後落合駅。 駅舎は立派ですが、当然無人駅。 ここで「奥出雲おろち号」を待つ。 列車の発車時刻まで1時間半。 道路からちょっと入った高台にある駅には 車の音もそれほど響いてこず、実に静か。 携帯も圏外。 駅で待つ人は皆、旅行者みたいで、 おそらく奥出雲おろち号を待っている人なのでしょう。 地元の人っぽい人は皆無でした。 山中の、まわりには本当に何もない駅だが、 芸備線と木次線が合流する駅だけあって駅構内は広い。 1日わずかに10〜11本しか列車が来ないこの駅も、 かつては、駅員さんがいて、駅弁を売る売店があり、 ホームに立ち食いうどん屋さんがあったそうだ。 広島から山陰へ抜ける急行列車が多数運転されていて、 それなりににぎわっていたが、高速バスが発達すると あっというまに廃止となり、駅も寂れてしまった、という訳だ。 静かな駅にスピーカーからの音声が鳴り響く。 奥出雲おろち号、15分遅れだそうだ。 時間になってもなかなか列車はこない。 本当にここに列車が来るのか? もの凄く不安になる。 さびたレールが、カタンカタンと鳴り出した。 列車が近づいてきたのだ。 駅の警報がけたたましくなり出すと、 大きなエンジン音を響かせた奥出雲おろち号が顔を出した。 機関車DE15を最後尾につけた客車列車が、 ブレーキ音と「シューッ」とエアの抜ける音を 寂しかった駅に響き渡らせて停車する。 駅がにぎやかになり、お客さんが降りてくる。 一瞬の喧噪。 駅にいた人たちの全員が奥出雲おろち号に乗り込み、 到着から10分くらいで慌ただしく発車。 駅がだんだん遠ざかって行く。 列車を送り出したその駅のホームからは、 早々と人の気配が消えていた。
by sherpa_kl250
| 2006-10-20 00:06
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