人気ブログランキング | 話題のタグを見る

阪急沿線住民の戯れ言


とある大阪の猛牛軍団
by sherpa_kl250
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
2021年 11月
2016年 07月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
リンク
アユタヤ 旅行

タイの旅行情報
タイの旅行情報
ライフログ
その他のジャンル
TEST
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

チェ 39歳別れの手紙

なんだろう、この救いようのない気持ち…。

「チェ 28歳の革命」で英雄として描かれた「チェ・ゲバラ」。
しかし、その最後はあまりにもあっけない幕切れでした。

「チェ 28歳の革命」の続編でもある「チェ 39歳別れの手紙」を
見てきましたが、何とも言えない悔しさを感じた映画でした。
相変わらず、屈強なヒゲづらの男たちばかりで
人物と名前を覚えるのが大変でしたが…。
しかも、「ゲバラ」も「ゲバラ」と呼ばれないから、
ゲバラの顔をきちんと覚えておかないと、お話を追っていくのに必死です。

「チェ 28歳の革命」では、力強く革命へ向かい、
成功させる「華々しい」過程を描いていますが、
「チェ 39歳別れの手紙」は、失敗続きで追い込まれる
惨めな過程を描いてます。

前作がまさしく英雄だったのに対し、こちらは英雄になりきれない英雄の、
葛藤と苦悩、そして惨めさが前面に出ています。
まったく対照的な2作。

「英雄(ヒーロー)」とは、人々がその存在を必要とするから
生まれる存在なのであり、「英雄」を必要とされない場合は、
いくら伝説的な人物であっても、空回りするだけなのだな、と。
お話の中で「私は人間を信じる」という言葉が出てくるのですが、
その言葉がもの凄くむなしく聞こえてしまうのです。

それを表現するかのように、映画もあまりにもあっけなく終わります。
「えっ?」
という感じでした。けど、そのように表現する事によって、
英雄になりきれなかった英雄の悲しさが観る者に伝わってきます。
ネタバレになるので書きませんが、
あまりにあっけないラストシーンの描写、構成が、
最初に読み上げられるゲバラからカストロに宛てた
「最後の手紙」の内容と頭の中でリンクし、
志を遂げられなかったゲバラへの悲しさ、そして悔しさが倍増されます。
だからこそ感じてしまう救いようのないやるせない気持ち…。

おそらく、「チェ 39歳別れの手紙」だけを観たら、
単に惨めな革命家の最後を描いた「だけ」で終わる映画と思われそうですが、
「チェ 28歳の革命」、さらに「モーターサイクルダイアリー」を観ていると、
この映画でのゲバラの悔しさが痛いほど伝わってくるはずです。

ちなみに。
ゲバラが日本に訪問したとき、大阪のホテルを抜け出して
大阪駅から夜行列車で広島を訪れたという記録が残されています。
列車に乗り込んだのは、
おそらく今の3・4番線(福知山線ホーム)からだと思うのですが、
大阪駅のホームに、ゲバラが立っていた時間がわずかながらにあったわけです。

遠い国の人物と思ってたのに、ワタクシのもの凄く身近な場所に、
今日、スクリーンの中で散った英雄に関連する場所があった訳です。
これはもの凄い驚きの事実でした。
「だから?」
と思われそうですが、数十年のときを隔ててですが、
いつも見かける大阪駅のホームにゲバラがいたわけです。
あのホームを歩いたのか、どこらへんから列車に乗ったのだろうか、
などと色々とイメージできてしまう訳です。
そして、その英雄がスクリーンの中で最後を迎える…。
だからこそ、寒気が出るくらいもの凄い事のように感じるのです。

by sherpa_kl250 | 2009-02-21 23:59 | 映画な話
<< 空港の名前 徳島空港の新名称 >>