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なんだろう、この救いようのない気持ち…。
「チェ 28歳の革命」で英雄として描かれた「チェ・ゲバラ」。 しかし、その最後はあまりにもあっけない幕切れでした。 「チェ 28歳の革命」の続編でもある「チェ 39歳別れの手紙」を 見てきましたが、何とも言えない悔しさを感じた映画でした。 相変わらず、屈強なヒゲづらの男たちばかりで 人物と名前を覚えるのが大変でしたが…。 しかも、「ゲバラ」も「ゲバラ」と呼ばれないから、 ゲバラの顔をきちんと覚えておかないと、お話を追っていくのに必死です。 「チェ 28歳の革命」では、力強く革命へ向かい、 成功させる「華々しい」過程を描いていますが、 「チェ 39歳別れの手紙」は、失敗続きで追い込まれる 惨めな過程を描いてます。 前作がまさしく英雄だったのに対し、こちらは英雄になりきれない英雄の、 葛藤と苦悩、そして惨めさが前面に出ています。 まったく対照的な2作。 「英雄(ヒーロー)」とは、人々がその存在を必要とするから 生まれる存在なのであり、「英雄」を必要とされない場合は、 いくら伝説的な人物であっても、空回りするだけなのだな、と。 お話の中で「私は人間を信じる」という言葉が出てくるのですが、 その言葉がもの凄くむなしく聞こえてしまうのです。 それを表現するかのように、映画もあまりにもあっけなく終わります。 「えっ?」 という感じでした。けど、そのように表現する事によって、 英雄になりきれなかった英雄の悲しさが観る者に伝わってきます。 ネタバレになるので書きませんが、 あまりにあっけないラストシーンの描写、構成が、 最初に読み上げられるゲバラからカストロに宛てた 「最後の手紙」の内容と頭の中でリンクし、 志を遂げられなかったゲバラへの悲しさ、そして悔しさが倍増されます。 だからこそ感じてしまう救いようのないやるせない気持ち…。 おそらく、「チェ 39歳別れの手紙」だけを観たら、 単に惨めな革命家の最後を描いた「だけ」で終わる映画と思われそうですが、 「チェ 28歳の革命」、さらに「モーターサイクルダイアリー」を観ていると、 この映画でのゲバラの悔しさが痛いほど伝わってくるはずです。 ちなみに。 ゲバラが日本に訪問したとき、大阪のホテルを抜け出して 大阪駅から夜行列車で広島を訪れたという記録が残されています。 列車に乗り込んだのは、 おそらく今の3・4番線(福知山線ホーム)からだと思うのですが、 大阪駅のホームに、ゲバラが立っていた時間がわずかながらにあったわけです。 遠い国の人物と思ってたのに、ワタクシのもの凄く身近な場所に、 今日、スクリーンの中で散った英雄に関連する場所があった訳です。 これはもの凄い驚きの事実でした。 「だから?」 と思われそうですが、数十年のときを隔ててですが、 いつも見かける大阪駅のホームにゲバラがいたわけです。 あのホームを歩いたのか、どこらへんから列車に乗ったのだろうか、 などと色々とイメージできてしまう訳です。 そして、その英雄がスクリーンの中で最後を迎える…。 だからこそ、寒気が出るくらいもの凄い事のように感じるのです。
by sherpa_kl250
| 2009-02-21 23:59
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