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何気に生きているSLが見たくなって梅小路へ行ってました。
15時すぎに入館したんですが、 今日は夜間開館があったので、夜の20時すぎまで梅小路で過ごしました。 今回初めて気付いたんですが、 展示してあるNゲージの列車編成がマニアックすぎ。 電車特急「こだま」の1号車が クロ151パーラーカーではなく、クロ150という改造車だし、 客車特急が「つばめ」かと思ったら臨時特急「さくら」だったり、 153系のサロがステンレスのサロ153-900だったり、 ブルートレインの編成が急行「銀河」だったりと、 実に玄人好みと言うか、一般の人も見る博物館の展示物なのに、 なんでそんな「鉄」にのみ熱く訴えかける マニアックなチョイスにしたのか不思議です。 さてさて。 この日は鉄道の日イベントの一環として、 18時より戦前の無声映画「特急三百哩」という映画の上映があり、 なんと活動弁士さんが実際に喋っていました。 昭和2年、京都日活で作成されたもので、 活動弁士さんと一緒に無声の「活動写真」を見るのは初めて。 その声の使い分けなど、なかなか面白く、楽しく見れました。 ただ、内容自体はなんとまあ鉄道ではなく 男女のドロドロした悲劇もので、さすがに80年も前の映画だから、 お話の作りが実に単純で、わかりやすいものになっています。 映像も当時の梅小路機関庫(映画の設定上、門司機関区になっています)が 登場しており、当時と変わらぬ扇形庫の中で見る映画は なかなか味がありました。 ただ、鉄ちゃん的ツッコミを入れるのであれば、 昭和2年なのに、門司駅から下関行き列車が走っている、 というのは「?」と思いましたが。 シナリオの復元ミスなのかな? もしかして、当時は本州側も門司管理だったのか? だとしたら、あれは下関駅という設定か? それはさておき、夜の梅小路というのも 独特な雰囲気があります。 扇形庫から外に出され、 御召し装飾をされ、ライトアップされた機関車が 暗闇に照らし出されていました。 月は少し雲に隠れていましたが、 SLのちょうど真上に月が出ていたので撮ってみました。 夜のSLは、普段とは違った鉄の輝きを放っており、 これはこれで魅力的な風景でした。 なんだかSLの牽く「夜行列車」に乗ってみたいと思いましたが、 そのような世界はもはや文学の中だけに生きる存在。 それはもう、かなわぬ夢でしょう。
by sherpa_kl250
| 2011-10-09 23:59
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