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しばらく間が空きましたが久々の台湾ネタ。
台湾の鉄道は古い時代の駅舎が残っている箇所が多く、 主要都市であっても戦前製、日本統治時代の駅舎が多く残っています。 1970年代から1980年台に建設された東側の路線と比べ、 日本統治時代に発展した西側の路線には、 日本にも存在しないような立派な駅舎が残っています。 今回訪れた台南駅もその1つ。 白いヨーロッパ調のデザインながらも台湾風味をミックスしたデザイン。 台湾らしくもあり、日本っぽさもあり、そして歴史を感じる デザインのこの駅舎は個人的にはお気に入りですが、 この駅も鉄道の地下化によって消え行く運命のようです。 駅の改札口はすでに自動改札化され、LEDの表示板がギラギラと 鮮やかにまたたいてます。 ホームに出るとますます日本っぽい雰囲気が残っています。 台南駅の1番ホーム(?)は広いプラットホームと大きな屋根を持ち、 なんとなく昔の京都駅1番ホームを思い出させます。 次は台中駅。 レンガ造りの壮大な作りは日本でも台湾でも見事な洋風建築。 かつては中華民国のスローガンや派手な装飾が施されていたそうですが、 近年になって竣工当時に近い姿にリニューアルされたそうです。 ただ、駅舎の壮大さに比べて中は意外とこじんまりとしており、 キップ売り場、待合室が機能的に配置された台南に比べて ごちゃごちゃしていて、利用者の流れが絶えないので、 かなり使いにくんじゃないかと思います。 こちらのプラットホームは少し独特な柱を持っており、 純日本風な台南駅と比べると、中華風のアレンジが施されています。 駅舎に面した1番ホームは台南よりも狭く、建設当時は台南のほうが 大きな街だったのかもしれません。 台湾では日本時代の古い建築物を残そうという動きが盛んなようで、 古い駅舎もこうして大事に扱われています。 台湾の近代史を見直す上で日本統治時代はスルー出来ないのか、 それゆえに大事に扱われているようです。 他にも新竹駅や嘉義駅などが有名で、 どちらも今も駅舎として立派に活躍しており、 古いものを大切に扱い、守ってきた台湾の方々の 努力を思うと、日本人として嬉しい限りです。 なんでもかんでも壊してしまう日本人も もう少し古いものを大切に扱って欲しいです。 おまけ。 台中の改札口前に飾られていた「台湾鉄道少女」 ネットで話題になった台鉄「痛車」食堂車のキャラクターです。
by sherpa_kl250
| 2013-05-24 23:27
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