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今回、北海道からの帰りにトワイライトに乗りました。
しかし、直前までキップが取れず、今回のキップを購入したのは 北海道に入って新千歳空港駅のみどりの窓口。 ここで買えなければ、帰りのヒコーキを予約しようと、 最後の望みをかけて聞いてみたところ、 「おっ! 空席出てますねぇ。ツインが1室にB寝台が2つあります」 と、駅員さん自身が驚くような展開。 個室は二人用のツインのみでしたが、 聞いてみるとシングルユースも可能ということなので、 即効で発券してもらいました。 駅員さん自身も驚いているようで、 「いやいや、調べてみるもんですねぇ」 とおっしゃられてました。 ヒコーキは予約せず、先の旅程を少し変更した上で、 根室から大阪までの乗車券も同時に発券してもらい、 陸路で移動ということになりました。 さて。 乗ってみれば団体さんやトワイライト最後の乗車を楽しむ 同業者さんで車内は大騒動で、当然満席。 本来1人用のシングル・ツインも、 利用しているのはほとんど二人組でした。 なので、ツインを1人で使うのに少し気を使いつつ、 車掌さんから 「せっかくとれたのですから、贅沢に使ってください」 と、言われ、二人個室のシングルユースを堪能しました。 さてさて。 車内では団体さん以外にも子どもたちもたくさん乗っていて、 走り回って、騒ぎまくってました。 ロビーカーは深夜の時間帯を除き常に満席。 いつものように優雅にロビーで景色を眺める、ということにもいかず、 ほとんど個室にこもってました。 でも。 今回乗り合わせた子どもたちが大人になること、 寝台特急というものは存在しているのか。 おそらく存在していないと思います。 寝台特急は「豪華クルーズ列車」として、 富裕層のみが利用する存在になっているでしょう。 今のように、乗車券+特急券+寝台券で乗れるようものではなく、 何十万円も出してツアーに申し込んで乗るものになっていると思われます。 乗り物の中で一晩過ごすというのは、 夜行バスや飛行機のような窮屈な空間に我慢しての移動のみに なっていると思います。 寝台特急というのは、実に特別な時間を経験できるもので、 バスやヒコーキと違い、ベッドで眠りながら移動し、 朝がくると見知らぬ街の見知らぬ駅に到着し、 移動を「線」で経験することが出来ます。 バスやヒコーキと違って点と点を結ぶ移動ではないのです。 そして、家族で過ごす特別な一晩ということを共有できること。 ワタクシが子供の頃、ヒコーキはある程度一般的になっていたとはいえ、 まだ少し特別な存在ではありました。 なので、家族旅行は概ね「夜行列車」でした。 そこで、家族で利用したB寝台の経験と、 見知らぬ街へと進んでいくワクワク感。 もともと鉄道好きだったこともあって、 そのときの記憶が鮮明に残っており、 今でも寝台特急に特別な思い出ができているわけです。 家族だけではありません。 隣のボックスの人や、当時は3段寝台だったので、 同じボックスでも見知らぬ人がいるわけです。 そして、車掌さん。 いろんな人との出会いがそこにはあったわけです。 その人達から、車内でのやんちゃを諭され、怒られ、 車掌さんについて歩いて、仕事を見たり、 大雪で列車が遅れたり、親がキップを紛失して 車掌さんに無理に懇願して乗せてもらったりと、 普段が見れない、聞けない、いろんなことを体験できたものです。 なので、今回、トワイライトを利用した子どもたちにとって、 その一晩はおそらく忘れ得ない体験になると思います。 で。 今後、寝台特急というのは、豪華クルーズ列車ばかりになるわけですが、 そうなると、のちの子どもたちが寝台列車という 「列車の中のベッドで眠る」という体験ができなくなるわけです。 もうお話のなかでのみに登場する存在になってしまいます。 子供の頃の寝台列車の体験が強烈に残っているワタクシにとっては、 この体験を後世に語り継げ無いのは実に悲しいこと。 なぜなら、そこから鉄道への興味が広がり、 さらには「地図」で路線を追っかけて、 朝目覚めると全く知らない遠くの土地につくというロマン、 そのような鉄道移動という楽しみがすっぱり途絶えることになります。 うちの親がよく言ってたのが、 「朝になったら厚狭(あさ)につく」 という言葉。 それで「厚狭」という地名を覚えましたから。 実際、大阪発九州行きに乗ると、夏場だと厚狭駅くらいで 夜が明けて本当に朝になるんですよね。 そういう、鉄道旅行に伴う楽しさ、そして、体験。 そういったものを後世に伝えるために、 気軽に乗れる寝台列車というものを作らねばならないと思います。 このまま合理的なものばかりになって「遊び」がなくなると、 鉄道を選択する意義が「速さ」のみになってしまい、 LCCでが台頭することで、鉄道を長距離移動に使うという 選択肢が欠損するはずです。 今もすでに、18キップのシーズン以外に 鉄道で移動する若者は減って、バスかLCCになっているはずです。 ちょっと偏った意見で、まとまってはいませんが、 寝台特急のように、合理的だけではない鉄道旅の魅力をもったものを 簡単に切り捨てて、しかも、富裕層のみが乗れる特別な存在にしていいものなのか、と。 その合理的思考は、いつかは鉄道会社にブーメランとなって 帰ってくるのではないかと思います。 なので、シンボリックな存在として、 廉価で利用できる移動手段としての寝台列車を 週1回運行の臨時列車でもいいから走らせることで、 その存在を後世にも残すべきだと思います。 それが鉄道旅の楽しさの幅を広げ、 結果的に鉄道利用者の増加に繋げられるのでは、と思います。
by sherpa_kl250
| 2014-09-22 21:25
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