「ゆれる」という映画を見に行く。
そんなにメジャーなタイトルでもないなぁと思って
劇場に着くと、なんと人があふれています。
立ち見だそうです。固い床に2時間。見終わった後、ケツが痛かった。
さて、内容はというと、兄弟の確執からくるすれ違いを描いた法廷ドラマ、
というのだろうか。前半はオダギリジョーと香川照之の兄弟ドラマ。
モテモテなオダギリジョーに対して、女に不器用な香川照之。
それの間に挟まる真木よう子。
だが、オダギリジョー、香川照之と真木よう子の三角関係をもう少し深く見せないと、
オダギリジョーが単なる「手の早いオトコ」にしか見えないんだけどなぁ。
伏線はいろいろ貼っているけど、なんだかなーってな感じ。
で、そこで事件(事故?)が起こる訳だが、それが事件なのか事故なのかが、
このドラマの鍵なのだが、結局結論出さないまま。
事件だったんだけどやっぱり事故だったのかなー、とちょっと曖昧なままで終わります。
オダギリジョーの証言でドラマが発展するのだが、
そこから先、なんもドラマが発展せずに終わります。
ラストシーンに至るオダギリジョーの苦悩の描写が足りません。
もっと前半に伏線をいれておけば、後半のハコビも違っていたでしょう。
さて、この映画には「キムキム兄やん」こと木村祐一が出ています。
最初はイチャモンつける役かと思ってたら、なんと「検事」役です。
ほほぅ、そうくるか。
法廷シーンが突然「部長刑事・アーバンポリス24」に早変わり。
原哲男とか、槍さんとか、みやなおこ出てくるんちゃうか、とか思ったり。
でも、このキムキム兄やん、ほんまに台本どおりなんか?
アドリブ入れまくりなんちゃうん、と思ってしまうくらい、
なかなかの存在感あるセリフまわし。
しかも、腹が立つくらい憎まれ役としてのキャラが成立してます。
いいです。ヒットです。
「キムキム兄やん大行進!」でした。