某氏のお招きを受けてピアノの発表会へ。
ショパンの「革命」という、ワタクシの1番好きなピアノ曲を聴かせていただきました。
ふだん仕事で電子音ばかり聞いているので、
楽器の生音はいいもんです。
電子音には存在しない表現者の熱意と演奏ミス。
けれど一音一音が生きています。
奏でる音とともに、全てが生き生きと飛び回ってました。
さて。
音楽教室の発表会なので、当然ながら上手い下手もはっきりする訳で。
なかには音を追い掛けるだけで必死なオジサマもいた。
ところが。
そんなオジサマの演奏でも素敵でした。
演奏者の必死さとそれについてくる砕けた音。最後まで弾こうという情熱。
観客はみな前のめりになり、頑張れと手に汗にぎる。
音楽はボロボロであっても、「ピアノで表現したい」という熱意と情熱の塊がそこにはあった。
表現者の熱意の塊がぶつかってくる演奏。これは見事に「芸術表現」であった。
あのオジサマにとって、今回の発表会はかなりしんどかっただろう。
けれど。
「表現したい」という熱意を忘れずに、また来年、いい演奏、音楽芸術を聴かせてほしい。
どこのオジサマなのか、まったく知らない人ですが。